行政書士の佐藤 昭一です。
以前、広末涼子氏の傷害事件における医療ハラスメントについてお話しをしましたが、その続きとして、昨今、医師や看護師に対する患者からの迷惑行為であるペイシェントハラスメントが深刻化していることに関する新聞記事を見つけましたので、その記事を参考にお話ししたいと思います。
①ペイシェントハラスメントとは何か?
前段でお話ししたとおり、医師や看護師に対する患者からの迷惑行為を指します。略称「ペイハラ」と言います。
②「ペイハラ」の種類は?
⚫️暴言型・・・大きな怒鳴り声をあげる
⚫️暴力型・・・殴る、蹴る、物を投げつける
⚫️セクハラ型・・・ボデイータッチ、性的な言動
⚫️威嚇・脅迫型・・・「殺されたいのか」、「殺してやる」などの発言
⚫️時間拘束型・・・長時間もわたる電話や長時間の居座り
⚫️リピート型・・・理不尽な要望を繰り返す
⚫️権威型・・・謝罪文の提出や土下座の要求
⚫️院外拘束型・・・院外に呼びつける
⚫️SNSなどでの誹謗中傷型・・・職員の名前をSNSに投稿
③病院のペイシェントハラスメント対策について
⚫️院内にペイシェントハラスメントは断固拒否する宣言を掲示
⚫️対策マニュアルの策定
⚫️ペイシェントハラスメント対策担当室の設置
④ペイシェントハラスメントへの対応の問題点
⚫️ペイシェントハラスメントと「せん妄」との区別が難しい
・医師法には「医師は診療を求められた際、正当な事由なく拒否できない」との規定があり、病気や薬の影響により意識が混乱する「せん妄」などが、暴力や暴言に結びついている患者との区別(線引き)が難しいケースに直面する場合が多い。
最後に、医師や看護師は、人手不足の中でも、しっかりと対応しています。医師や看護師が安全に安心して働くことができる職場環境づくりに患者の立場として協力できることは協力する心配りが必要ではないかと個人的には感じます。